Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

The Second Stage at GG #54 カワイハルナ展 「はさんで固定する」

23/7/11(火)~23/8/26(土)

ガーディアン・ガーデン

ねじれの位置 透明フィルムにアクリルガッシュ 2019 CIBONE 外苑前

ガーディアン・ガーデンでは「The Second Stage at GG」シリーズの54回目として、カワイハルナ展「はさんで固定する」を開催する。同シリーズは、若手アーティストを応援するガーディアン・ガーデンの公募展入選者の中から、各界で活躍する作家の、その後の活動を伝えるための展覧会だ。
ガーディアン・ガーデンは本年8月に32年間の活動を終了し、翌月の9月20日からは、株式会社リクルートホールディングスの本社所在地であるグラントウキョウサウスタワー1階(東京駅八重洲南口直結)で、新しくアートセンターBUGをグランドオープンする。そのため、本展はガーディアン・ガーデンでの最後の展覧会となる。
カワイハルナは、シンプルな幾何形態を組み合わせた独自の造形物を描くアーティストだ。2017年に開催された第17回グラフィック「1_WALL」では、現実と空想を行き来しながら構築した作家独自の造形物「空想立体」を透明なフィルムに描いた作品で、ファイナリストに選出された。カワイの描く造形物は、単純な球体や円柱、直方体などから構成され、それらの一部は重力が無視されたまま存在している。また独特の色彩で着色されたそれらを観察すると、筆致が見て取れ、手描きであることがわかる。人工的で既視感のある個々の幾何形態は、無重力の配置や温かみのある筆致により、どこかアンバランスで非現実的な印象を与えることだろう。この相反する特徴が同一画面上に存在する背景には、「地球上から独立した次元に存在するものを生み出したい」というカワイの意図がある。
カワイは、幼い頃からモノとモノの配置や構成に関心を持ち、日常の風景を観察し続けてきた。また学生時代、建築・設計を専攻して得た知識が、現在の表現にも反映されている。例えば、「机に肘をつきながら椅子に腰掛ける人」を見つけ、その構成に美しさを見出したことがある。テーブルの水平な面に置かれた腕、腕と脇の開き、胴体とテーブルの間隔といった位置関係に着目し、スケッチした。このように、ある風景から切り出した要素を単純な形態に変換し、スケッチブックや脳内にイメージとして蓄積しているのだ。これらが素材となり、作家独自の造形物が生み出されている。
これまでは主に、A4〜B2サイズの透明なフィルムや木製パネルに描いた作品を発表し、それを装画や衣服などのプロダクトとしても展開してきた。今回の展覧会では作品をスケールアップし、F100号(1621mm×1303mm)やF120号(1940mm×1303mm)のキャンバスに描く。大型の作品が存在する展示空間全体に表現範囲を広げ、新たな風景を生み出す試みだ。また、展示空間内には「1_WALL」に応募した当時のフィルム作品も展示し、表現の変遷や支持体が変化しても共通するエッセンスを感じ取ってもらえるよう構成する。
32年間にわたり、新しい表現を追求するクリエイターを支援してきたガーディアン・ガーデンにて、カワイの作品をぜひご覧いただきたい。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

11:00~19:00
日曜、祝日、8月11日(金)〜16日(水)休館

※7月21日(金)はトークイベント準備のため、ギャラリーの開館は18:00まで
※関連会場:BUG(東京駅八重洲南口直結のグラントウキョウサウスタワー1階)では、大型の新作1点を展示

料金

無料

来場特典
▶︎その1: 会期中、ガーディアン・ガーデンとBUGの二ヶ所をまわった方には、オリジナルポストカードをプレゼント
▶︎その2: 展覧会会期中、BUG Cafe(東京駅八重洲南口直結のグラントウキョウサウスタワー1階)では、本展にちなんだコラボジェラートを販売

出品作家

アプリで読む