野又穫 Continuum 想像の語彙
23/7/6(木)~23/9/24(日)
東京オペラシティ アートギャラリー
《Alternative Sights-2》2010 アクリル絵具、キャンバス 120.3 × 162.1 cm 作家蔵 photo:小暮徹
1955年東京に生まれ、東京藝術大学でデザインを修めた野又穫。目の前に広がる見知らぬ風景に、不思議な、しかしどこか懐かしい構築物がそびえ立つ。野又の絵画は、架空の光景と一言で片付けることのできない、現実と地続きにある非現実とでもいうべき独特の世界が特徴だ。同館コレクションの寄贈者・寺田小太郎氏は野又の作品をこよなく愛し、1980年代から毎年収集を続け、代表作40点あまりが収蔵される最大の収蔵館となった。近年急速に海外での評価が高まり、野又の活躍の舞台は世界へと広がっている。本展では、同館コレクションはもとより、初期から最新作まで、野又穫の全貌を豊かな空間構成で展示する機会とする。
一人のコレクターの眼から始まった作家と美術館の長年の関係、そして世界へ。点が線で結ばれて星座がつくられるように、いくつかの幸運な出来事によって編まれた物語ともいうべき展覧会だ。