TOPコレクション 何が見える? 「覗き見る」まなざしの系譜
23/7/19(水)~23/10/15(日)
東京都写真美術館

本展では、東京都写真美術館が所蔵する、映像史・写真史に関わる豊富な作品と資料を中心に、「覗き見る」ことを可能にした装置と、それによって作り出されたイメージ、そして「覗き見る」ことからイマジネーションを広げた、作家たちの多様な表現をご紹介する。
写真や映像を撮影する装置として発明されたカメラは、同時に覗き見る装置でもあるといえる。カメラの原型となったカメラ・オブスクラは、外界の景色を写し取るため、真っ暗な箱の一方の壁にピンホールを開けた装置で、その後ピンホールはレンズに代わり、箱は小型化され、携帯可能なサイズとなっていく。このカメラ・オブスクラを反転させた構造を持ち、レンズ越しに絵を覗いて鑑賞する視覚装置がかつて存在した。それらはピープショーと総称され、様々な形態が考案され、興行としても成立していく。
覗き見る装置のヴァリエーションとしては、顕微鏡や望遠鏡に代表される光学機器や、ステレオスコープのような立体視のための器具、キネトスコープなどの動く絵を創り出す機械が挙げられる。こうした多種多様な装置の発明と流行により、まだ見ぬ新たなイメージの誕生が後押しされ、無数の表現が生み出されてきた。
覗き見る装置は、現代の私たちをとりまくメディア環境はもちろん、写真・映像で表現をおこなう際の形式的な前提をも形作ってきたと言える。現代にも受け継がれる、「覗き見る」まなざしの系譜を、写真美術館のコレクションから探求する。
開催情報
- ジャンル
- 美術館
10:00~18:00
月曜日休館(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
※木・金は20:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
料金
一般 700(560)円
学生 560(440)円
中高生・65歳以上 350(280)円
※( )は有料入場者20名以上の団体、同館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引料金
※各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください。
※各種割引の併用はできません。
※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)、年間パスポートご提示者は無料
※第3水曜日は65歳以上無料