Chim↑Pom from Smappa!Group、朝海陽子、八木良太、風間サチコ、Leggy Four Elements 2023 Summer

無人島プロダクションでは、このたび作家４組を中心としたグループ展「Four Elements 2023 Summer」を開催する。
世界は火風水土の四大元素で構成されているという古代ギリシャから発した概念を元に、本展ではそれぞれの要素から想起されるイメージをもとに選んだ作品で構成する。この実験的な試みの展覧会で、新たな視点で作品を再発見するような体験を鑑賞者の皆さまに提供できればと考えている。

「火」
火はChim↑Pom from Smappa!Groupが2011年、2013年に原爆の残り火を用いて森羅万象を描いた《平和の日》の中から、2013年の旧日本銀行広島支店での個展以降お見せする機会のなかった大作を中心に展示する。

「風」
風は朝海陽子が2011年の東日本大震災後に青森で撮影した風を追いかけるシリーズ《passage》を展示する。「風」「移動」「道しるべ」をキーワードに制作されたこの作品は、8月まで渋谷二丁目アートプロジェクトで展示中の《wayfinding》へとつながるシリーズでもある。

「水」
水は八木良太が2006年に初めて発表した氷のレコード《Vinyl》から13年、2019年に中国で開催された個展の時にあらたに制作したサン・サーンスの「The Swan（白鳥）」と中国の古典曲「Flowing Stream（流水）」を日本で初めて展示する。1日に数回実際に氷のレコードを使ったパフォーマンスを行う。
（パフォーマンスのタイムスケジュールは無人島プロダクションのWebsiteにて告知する）

「土」
土はChim↑Pom from Smappa!Groupのメンバー、林靖高と稲岡求がアーティスト西村健太と共に今年スタートした園藝プロジェクト「Leggy（レギー）」協力により、植物のインスタレーションを展開する。彼らの独特なセンスで選ばれた植物たちとアート作品との組み合わせを楽しんでいただければと思う。

また、これまで未展示の作品を含む風間サチコのリノカットプリントの小作品群から四大元素をテーマに選んだ版画作品「風間サチコの四大元素」も展示する。

会期中には、第五の元素を「愛＝酒」と捉えて、作品を楽しみながらの酒席を設ける予定（1ドリンク制）。
火風水土それぞれのエネルギーを会場でぜひご体感いただきたい。