川俣正「アパートメント・プロジェクト」 1982-86 ドキュメント展 ~TETRA-HOUSEを中心に~
23/7/7(金)~23/9/7(木)
GALLERY A4
TETRA-HOUSE 制作中の川俣正と学生スタッフ(1983年) 撮影:曽我恵介
ギャラリーエークワッドでは、川俣正「アパートメント・プロジェクト」 1982-86ドキュメント展~TETRA-HOUSEを中心に~を開催いたします。
川俣正は、東京藝術大学在学中から木材によるインスタレーション作品を発表し、28 歳の若さで1982年のヴェネチア・ビエンナーレ日本代表に選出、国際舞台に躍り出ます。
帰国後、作品の発表の場をアパー トの一室などの生活空間 に変え、日常的な空間の位相からの“KAWAMATA”美術を立ち上げます。これは昨今の制作・運営を一般の人々と共にするアート・プロジェクトの先駆的な試みのひとつになりました。本展の主要作品となる1983年「TETRA-HOUSE 326 PROJECT」(札幌)は、一軒家の提供から予算・広報・記録等運営を地域住民、学生その他が担い、制作ドキュメント展、座談会、記録集発行などを実施した好例となり、その後のより多彩、大規模に展開する“KAWAMATA”プロジェクトの基点となりました。ここで川俣正が、人と美術との関わり方を問い直した衝撃が、札幌のアート・シーンに大きな影響を与えたことは間違いありません。
本展は、1982-86 年の川俣正による各地でのアパートメント・プロジェクトの全貌をドキュメントとして紹介いたします。会場構成は川俣正です。