コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画
23/9/30(土)~23/11/19(日)
松坂屋美術館

昭和の「キャバレー王」として知られた福富太郎(ふくとみたろう/1931−2018)は、戦後の高度経済成長とともに全国にキャバレーを展開し、実業家として成功をおさめた。その一方で、父の影響で少年期に興味を持った美術品蒐集に熱中し、コレクター人生も華やかに展開させた。念願だった鏑木清方の作品蒐集からコレクターとして活動をはじめ、著名な画家だけでなく美術史の流れに沿わない未評価の画家の作品も自らが良質であると信じれば求め、コレクションの幅を広げていった。
本展では、鏑木清方や北野恒富など東西の美人画をはじめ、明治の黎明期から昭和の戦時下にいたる油彩画など約80点により、福富の審美眼に焦点をあてながら、その類稀なるコレクションの全貌を紹介する。