『運慶と快慶』 六田知弘・佐々木香輔 写真展
23/10/3(火)~23/11/26(日)
相田みつを美術館

日本の彫刻史において今なお燦然と輝く仏師、運慶と快慶。
本展ではその運慶と快慶の名作たちを、六田知弘と佐々木香輔の写真によってご紹介する。
運慶の仏像は、リアリティあふれるダイナミックな作風が特徴。
その造形から発せられる独特の波動に導かれるように、長年に渡り運慶の仏像を追いかけてきたのが写真家の六田知弘だ。
存在感が際立つ運慶の仏像たちとの対峙は、撮影という営みにおいて無心の境地に達する数少ない瞬間だと六田は語る。
一方、快慶の仏像は理知的で繊細な作風が特徴。
その美しさに夢中になって撮影したのが写真家の佐々木香輔だ。
写されるのは、暗闇にゆったりと浮かび上がる快慶の仏像の姿。光を巧みにあやつる快慶に呼応するかのように、佐々木のライティングが冴え渡る。
時を越えてシンクロする運慶と六田知弘、そして快慶と佐々木香輔。
運慶と快慶という鎌倉彫刻の巨匠を介して、二人の写真家の視点がどのように交わるのかを、ぜひご覧いただきたい。
※会期中、作品の入れ替えあり