特別展 北宋書画精華
23/11/3(金)~23/12/3(日)
根津美術館
宋時代(960~1279)は中国書画史におけるひとつの頂点であり、その作品は後世、「古典」とされた。日本でも、南宋時代(1127~1279)の作品が中世以来の唐物愛好の中で賞翫されたことはよく知られるが、その前の北宋時代(960~1127)の文物も同時代にあたる平安後期に早くも将来されている。さらに近代の実業家が、清朝崩壊にともない流出した作品をアジアにとどめるべく蒐集に努めたため、より多くの重要作が伝わることになった。
そのひとつ、北宋を代表する画家・李公麟(1049?~1106)の幻の真作「五馬図巻」(現・東京国立博物館蔵)が2018年、約80年ぶりに姿を現しました。これを好機として、日本に伝存する北宋時代の書画の優品を一堂に集める展覧会を開催する。アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館から、李公麟の白描画の基準作といえる「孝経図巻」も特別出品される。