加藤美紀展 「新月」

「電線の唄」 410mm × 318mm ／ ガッシュ、ワトソン紙、木製パネル／2023

月のない夜は静かだが新たな満ち欠けの始まる新月の日。
そんな新月に、過去と現在を振り返り、再び未来へ向かう思いを重ねた個展だ。
幻想的な作品やモダンな作品など多彩で幅広い作風をもつ作家のこれまでの人生を垣間見ることのできる展覧会だ。
加藤美紀氏は、レトロな世界観や空想上の生き物など多様なモチーフや表現を駆使して、日本に根差す伝統や信仰、風習・風土、そこに込められた人々の思いをくみ取りながら、現代を生きる女性を時に可憐に、時に妖艶に描きだす。