NACT View 04 和田礼治郎:FORBIDDEN FRUIT
24/1/24(水)~24/6/10(月)
国立新美術館
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国立新美術館では2022年より新規事業として美術館のパブリックスペースを使った小企画シリーズ「NACT View」を開始した。黒川紀章氏が設計した建築は、スペクタクルでありつつ、細部にまで意匠が凝らされている。多くの人が憩い、通り抜ける広場のようなパブリックスペースで、多くの皆さまに楽しんでもらえるよう、若手から中堅の美術家、デザイナー、建築家、映像作家を招聘し、現代の多様な表現を紹介する。
1977年に日本の広島で生まれ、現在はドイツのベルリンで活動する彫刻家・和田礼治郎は、物理的な現象や力学による独自の手法を通じて、宇宙、生命、時間などの形而上学的な主題に取り組んでいる。水面にガラス製モジュールを浮かべた《ISOLA》、果実の腐敗の痕跡が真鍮板の上に抽象的な構図を生み出す《VANITAS》、時間の経過を暗示する液体としてのワインを用いた《SCARLET》、生の果実が空中に浮かぶ《STILL LIFE》などによって、国内外で評価を確立してきた。和田は時に環境に直接的に介入し、多次元的な配置が特徴的なその彫刻作品は、見る者の知覚と作品が置かれた空間に作用を及ぼす。本展において和田は、《FORBIDDEN FRUIT》を展示する。