空間を彩る屛風 ― 広がる大画面(ワイドスクリーン) ―
24/2/20(火)~24/4/14(日)
細見美術館
「屛風」は間仕切りや風よけとして用いられてきた調度。折り畳むことができるため移動や収納に便利であり、また、折り方によって区切る形や広さも自在であるため実用性の高いものとして愛用された。
そして、屛風の多くには絵が描かれた。絵の内容により、置かれた空間に意味を持たせたり、場を美しく装飾するなど、空間演出に用いられるようになる。中世には金や銀を多用した屛風が他国との交易に用いられるなど、日本ならではの美術品として注目されていたことを示している。
屛風絵は、バラエティに富む画題やさまざまな様式で多くの絵師によって手掛けられてきた。屛風特有の横長の大画面は絵師にとって挑戦であったに違いない。
この展覧会では空間を彩ってきた屛風を紹介する。現代の生活ではあまり目にすることのなくなった屛風だが、私たちが部屋の模様替えをして楽しむように、また、私たちを今いる場所から別の世界へと導いてくれる魅力的な絵画として鑑賞していただければ幸いである。
[前期] 2月20日(火) - 3月17日(日)
[後期] 3月19日(火) - 4月14日(日)