遠距離現在 Universal / Remote
24/3/6(水)~24/6/3(月)
国立新美術館

20世紀後半以降、人、資本、情報の移動は世界規模に広がった。2010年代から本格化したスマートデバイスの普及とともに、オーバーツーリズム、生産コストと環境負担の途上国への転嫁、情報格差など、グローバルな移動に伴う問題を抱えたまま、私たちは2020年代を迎えた。そして、2020年に始まった国境のないパンデミックにより、人の移動が不意に停止されたものの、資本と情報の移動が止まる気配はなかった。かえって、資本や情報の本当の姿が見えてくるようになったと思える。豊かさと貧しさ。強さと弱さ。私たちの世界のいびつな姿はますます露骨に、あらわになるようだ。
展覧会タイトル「遠距離現在 Universal / Remote」は、資本と情報が世界規模で移動する今世紀の状況を踏まえたものである。監視システムの過剰や精密なテクノロジーのもたらす滑稽さ、また人間の深い孤独を感じさせる作品群は、今の時代、あるいはポストコロナ時代の世界と真摯に向き合っているようにも見える。本展は、「Pan- の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」の2つを軸に、このような社会的条件が形成されてきた今世紀の社会の在り方に取り組んだ8名と1組の作品を紹介する。
開催情報
- ジャンル
- 美術館
10:00~18:00
火曜日休館(ただし4月30日(火)は開館)
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
料金
当日
一般1,500円
大学生1,000円
※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料。
※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。
※チケット情報は後日、国立新美術館ホームページ等でお知らせします。