深津真也 展 [森 蝶]
24/3/13(水)~24/3/30(土)
Gallery MUMON
森駈けてきてほてりたるわが頬をうずめんとするに紫陽花くらし
蝶追いきし上級生の寝室にしばらく立てり陽の匂いして
ー寺山 修司「燃ゆる頬」第1作品集「われに五月を」1957 作品社ー
季節を感じる美しい花々や可愛らしい郷土玩具作品な深津真也氏は、自身のリアリズムを追求した細密で繊細な表現で静謐な日本画風の作品を描く画家、イラストレーターだ。広告や装幀・挿画などの分野で長年活躍している。
独自の審美眼でモチーフを選び、その対象のリアリティ、内面に潜む美しさや魅力など本当の姿を描くべく作品を制作してきた。そこには侘び寂びの美意識を感じることができる。
モチーフの描写だけでなく背景づくりへのこだわりから、背景全体を独自の技法で細部まで丁寧に描き、味わいのある質感を持った空間を作り上げている。 本展では作家が愛でる、季節を感じる美しい花々や可愛らしい郷土玩具を描いた未発表作品を新旧織り交ぜて展示する。