没後5年 いのちの鼓動を描く ―日本画家・堀 文子
24/4/20(土)~24/6/9(日)
佐野美術館

堀文子は「花の画家」と呼ばれた。代表作《幻の花 ブルーポピー》は82歳のときの作品だ。自らヒマラヤに登り、孤高の佇まいを描き上げた。
堀文子はあくなき探求心で世界中を旅した。画家として貫いたのは、さまざまな命のかたちを描くことだった。いかなる環境でもたくましく適応する動物、時季に必ず花を咲かせ実る花木、何億年も変わらぬ姿で生き続ける微生物…。それらの姿に畏敬の念と人智を超えた美しさを見出し、表現してきた。
本展は、堀文子の没後5年を機縁とした回顧展だ。画業80年の代表作をはじめ、旅先でのスケッチなど約60点を通じて、堀文子が、生きとし生けるものから受けた感動の軌跡を、堀文子自身の言葉とともにたどる。