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青山夢展

24/4/12(金)~24/5/19(日)

アートフロントギャラリー

これまで、山形県村山地方の供養習俗であるムカサリ絵馬の取材を通し、人々が暮らす環境の中で、人の死を思う人間の普遍的な形式をモチーフにして作品をつくってきた青山夢は、人知を超える大きな災いが起きても、境界なく入り混じりつながる獣に興味を持ち、様々な獣の皮膚や毛を土台に制作。治癒と破壊を繰り返す、人間と自然の共生を神話学的思考で捉え描いてきた。太古の昔から神話は、その土地で起こった出来事を元に物語られる。
今回の展覧会で青山夢が注目したのはウルトラ怪獣についてである。日本の特撮シリーズの元祖であるウルトラシリーズには当初から軍拡競争やベトナム戦争、差別などの時事を反映した作品が多い。当時の日本では世界で起きている社会問題を、ウルトラ怪獣という形で、当時の大人が戦争の反省から番組をみる未来ある子供たちに伝えていたように思える。作家は「神話とウルトラ怪獣のつくりは、非常に似ている」と話す。どちらも時代を超えて人間の営みの中で起きた問題を象徴化し、目に見える形にして、人々に伝えている部分だという。彼女はこの形式をモチーフに、現代にはどんな怪獣がいるのだろうと考えた。最近の脅威としては、ウイルスや環境破壊から生じる自然災害があげられるが、一方では音速で飛ぶ武器やAI、SNSでの情報の氾濫など人為的な社会環境の変化も脅威として現れている。これらのような目にはとらえることが難しい災いが増えてきたように感じる。今回作家は、その見えづらい問題をモチーフに現代の怪獣を制作し、新たな物語を生み出していく。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

水〜金:12:00~19:00
土日:11:00~17:00
月曜日、火曜日、およびゴールデンウイーク(5月3日~5月7日)休廊

料金

無料

出品作家

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