古巻和芳「Skywalker, Toward Morning Glory」
24/8/3(土)~24/9/7(土)
ギャラリーノマル
古巻和芳の個展を初開催する。
兵庫県出身の古巻は、関西を拠点に1990年代から花をモチーフとしたペインティング作品を発表。2006年から「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」で養蚕をテーマに継続的に集落と関わったことから、その場所の記憶に向き合ったサイトスペシフィック作品を発表するようになった。近年は、養蚕に縁が深い桑の木を素材に人物像を彫ったことがきっかけとなり、木像彫刻を手掛けているほか、詩をモチーフにした言葉の作品も制作している。
今展は、古巻が近年取り組んでいる木像作品と、90〜00年代に描いていたペインティング作品の新作を、初めて組み合わせて展示するインスタレーションとなる。
張られた糸の上をやじろべえのようにバランスを取って歩く人物の木彫「skywalker」、そしてクローズアップのアサガオの花が光を放つように、そして向こうの世界に吸い込まれるかのように描かれる「The Glory」は、一見全くコンセプトの異なる作品のようでありながら、古巻の生への真摯な眼差しが色濃く反映されたシリーズだ。これまで別の機会に発表されてきた両シリーズの初共演は、観る者に新たなイマジネーションを想起させ、特別な時間が流れる空間を生み出すことだろう。
古巻の作家性を鮮烈に印象付ける、ギャラリーの広さと高さを存分に活かしたノマルデビュー展は必見だ。

