館蔵品展 もっと魅せます!板橋の前衛絵画 シュルレアリスムとアブストラクト・アート
24/8/22(木)~24/9/23(月)
板橋区立美術館
シュルレアリスム(超現実)とアブストラクト(抽象)芸術は1930年代から40年代にかけて、留学経験者や海外から持ち込まれた作品、画集や美術雑誌などを通じて日本に紹介された。これまでにない表現の作品は、日本の主に若い画家や画学生たちを熱狂させ、1930年代後半を最盛期として、シュルレアリストのエルンストやダリ、アブストラクトの作品で知られるモンドリアンなどに影響を受けた作品が次々に発表さた。なかには、シュルレアリスムとアブストラクトの両方の特徴を併せ持つ作品までもが生まれている。
戦争により画家たちの自由な制作は一時中断されるが、戦後もまた、画家たちはシュルレアリスムやアブストラクト、そして新たに紹介されたアンフォルメルの作品などに影響を受けながら、日本の社会や画家自身の内面を反映するような作品を発表し続けた。本展では、戦前から戦後にかけ、画家たちを魅了した日本におけるシュルレアリスムとアブストラクト・アートを、同館が所蔵する作品と資料から検証する。
また、特集展示としてシュルレアリスムに影響を受け、長く板橋区前野町に暮らした画家、古沢岩美の作品と新収蔵資料をご紹介する。