長井朋子「単管パイプと花柄のパターン、ねこのシールに貝殻のネックレス」

長井朋子　Tomoko Nagai 単管パイプ上の世界 2024 oil and glitter on canvas 518.8 x 388.1 cm （a set of 2 pieces） ©︎Tomoko Nagai

小山登美夫ギャラリー六本木では、長井朋子展「単管パイプと花柄のパターン、ねこのシールに貝殻のネックレス」を開催する。本展は作家にとって同ギャラリーにおける6年ぶり6回目の個展となり、新しい展開を見せる新作ペインティングを発表する。
「単管パイプ上の世界」は、長井が何故か惹かれる単管パイプと、その上にある「世界の図書室」を描いた作品だ。画面に主役的な箇所はなく、模様のような全体像の絵という新しい実験的試みが込められており「自分だけが知ってるパズルをしている」ように描かれた。
「しだれざくら」は毎年描いているしだれざくらのシリーズで、女の子と馬がまわりの桜と同化し、今までで一番抽象的な表現となっている。ナイフで絵の具を盛り乗せ、粒子を何層にも重ね、絵具による物質感も魅力だ。
また、新作のエディション作品「毛むくじゃらちゃん」（制作：HOW2WORK、香港、80エディション）も本展にあわせ発表、展示販売する。
長井は、世の中にある言葉で表しきれない光り輝く存在を愛しい視点でとらえ、アートでの表現の可能性を追求し続けている。絵画、立体作品ならではの煌めく魅力に溢れる、最新の長井の世界観をご覧にぜひお越しいただきたい。