エディション・ワークス銅版画展 『Chiaroscuro -キアロスクーロ』– クリスティアーネ・レーア×手塚愛子×津上みゆき
24/9/20(金)~24/9/29(日)
スパイラル

版画工房エディション・ワークスは、クリスティアーネ・レーア、手塚愛子、津上みゆきの三作家による銅版画展『Chiaroscuro -キアロスクーロ』を開催する。
本展では、それぞれに異なる表現手段でオリジナル作品を制作する三作家が、近年エディション・ワークスで制作した、銅版画作品27点を展示する。
展覧会タイトルの「キアロスクーロ」は、イタリア語で「明暗」「明暗法」を意味する。
人が視覚の中で何かを認識する際には、暗闇の中に最初に光を感じ、徐々に色味を感じていく。物を見ることの最初が明暗であり、何かを把握しようとする際の根源だ。
植物や動物の毛を素材に、彫刻作品やドローイングを発表してきたクリスティアーネ・レーア。織物の糸を解きほぐして再構成し、刺繍を施す手法で作品を制作する手塚愛子。日々のスケッチを元に、一貫して風景画を描いてきた津上みゆき。
銅版画という技法に向き合うなかで、三作家それぞれの内に生じた、物を見たり、何かを把握しようとする根源的な経験と感覚が、「キアロスクーロ」という表現を通じて、版の上に立ち表れている。
一見して交わるところのない三作家が、「銅版画」をキーワードとして会する、初の三人展となる。
※クリスティアーネ・レーア「12 プリンツ」は、タグチファインアートが版元として共同制作した。2019年1月26日、同ギャラリーにて発表。