ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉
24/11/16(土)~25/1/13(月)
千葉市美術館

ザ・キャビンカンパニー「童堂賛歌メインビジュアル」2024年
ザ・キャビンカンパニーは、大分県由布市の廃校をアトリエにし、絵本や絵画、立体作品、イラストレーションなど、日々さまざまな作品を生み出している阿部健太朗(1989- )と吉岡紗希(1988- )による二人組のアーティストだ。 2009年のユニット結成以来、40冊以上の絵本を発表。絵本『だいおういかのいかたろう』 (鈴木出版、2014年)で日本絵本賞読者賞を受賞し、2024 年には『ゆうやけにとけてゆく』(小学館、2023年)で第29 回日本絵本賞と第71 回産経児童出版文化賞を受賞するなど、数々の高い評価を得てきた。絵本はもちろん、2 年にわたり絵を担当した「こどもの読書週間」ポスターによって、二人の作り出す独特の色彩と力強さを持つ作品のイメージは、子どもたちにとってますます親しみ深いものになっているといえるだろう。
一方で、彼らの活動は絵本の分野にとどまらず、新国立劇場ダンス公演 Co. 山田うん『オバケッタ』の舞台美術(2021年)を手がけるほか、「NHK おかあさんといっしょ(Eテレ)しりたガエルのけけちゃま」のキャラクターデザインと美術制作を担当、歌手あいみょんの「傷と悪魔と恋をした!」ツアーパンフレットの表紙及び本文挿絵を制作している。また、地元大分では、大分県立美術館と JR 大分駅の共同企画「 OPAM at Platform of Oita Station」(2021-2022年)において、ホームの元喫煙スペースの中に設置された巨大な作品《キメラブネ》が、絵本やアートに馴染みのない人々からも注目を集め、SNS 上でも大いに話題になった。
展覧会のタイトル〈童堂賛歌〉とは、本展のためにつくられたことばだ。「飽きることなく何十回でも何時間でもすべり台で遊び続ける、子どもの時間のとらえ方や感覚に象徴される「童」と、本屋や薬局、駄菓子屋などの店名にも使われるお堂の「堂」=「万物を受け入れる」という意味が組み合わされている。展覧会は7つのテーマの部屋で構成され、まるで空間が大きな1冊の本になったようなしかけが満載だ。
本展では、活動初期から現在までの絵本原画400点に加え、立体造形、映像作品などを一堂に紹介。ザ・キャビンカンパニーの多様な魅力に満ちた作品を身体全体で楽しんでほしい。
開催情報
- ジャンル
- 美術館
10:00〜18:00
12月2日[月]、16日[火]、12月29日[日]-1月3日[金]、1月6日[月]休館
※金・土曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
※第1月曜日は全館休館
料金
一般1,200円(960円)
大学生700円(560円)
小・中学生、高校生無料
※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
※( )内は前売券、団体20名以上、および市内在住65歳以上の料金
※本展チケットで5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます
※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額