木津文哉退任記念展《錯視の表情》
24/11/16(土)~24/12/1(日)
東京藝術大学大学美術館

木津文哉教授は1985年に東京藝術大学絵画科油画専攻・修士課程を修了した後、兵庫教育大学の勤務を経て、1999年から25年にわたって東京藝術大学大学院美術教育研究室に勤務。油画専攻時代から現在に至るまで、作家として作品制作を続け、ものを作るという基本理念のもと、美術教育の世界に大学の教員という立場で関わってきた。学外との連携授業にも数多く携わり、その中では常に作家という視座から教育に関わることを重視されてきた。
作品制作においては、2次元の絵画の中での独特な空間世界の構築を長年追及されており、「だまし絵」、「トリックアート」などと呼称されることもある、他にはあまり見られない作風を追い求め、その姿勢は今後も継続していくことになるだろう。今回の退任展では、学生時代・藝大入学後の習作、修了後の白黒時代の作品群、不思議な浮遊感を観るものに感じさせる作風の展開を、グループに分けて展示する。絵画作品以外では、各種メディアに紹介された出版刊行物や、雑誌の装丁・文章など、本画以外の展示も行い、木津文哉の仕事の軌跡を各方面から感じることができる展示になっている。
なお同時期に藝大アートプラザにおいて、木津文哉が26年継続して制作しているカレンダーの原画等の小作品展も同時開催。