小西真奈 Wherever
24/12/14(土)~25/2/24(月)
府中市美術館
小西真奈は、現代の日本において、風景画の可能性を拡げているひとりだ。アメリカ東海岸の美術大学で学んだ後、帰国して描いた作品が2006年に、若手作家の登竜門であるVOCA賞を受賞した。雄大な景観を大画面に収め、隈までしっかりと描きこんだ理知的な絵画は、広く人気を得た。感情を抑えた描写は写真にも似て、どこか懐かしさを感じさせ、穏やかに人々の記憶に語りかける。
2010年代に生じた変化は、2020年代初頭のコロナ禍の時期に決定的になった。隔離生活のなかで小西真奈は、自宅近くの都立公園や付属の温室、小川を訪れ、それらの風景を描いた。対象との距離は縮まり、筆運びは即興的でおおらかになり、色は感覚的に選ばれる。絵を見るわたしたちの緊張を解くような、軽やかさとやさしさが魅力だ。
本展は、小西真奈の美術館での初の大規模個展となる。2000年代の代表作を精選し、また近作と新作をたっぷりと展示する。どこででもあり、どこででもない場所を描いた風景画を、堪能してほしい。
開催情報
- ジャンル
- 美術館
10:00〜17:00
月曜日(1月13日、2月24日は開館)、12月29日(日曜日)から1月3日(金曜日)、1月14日(火曜日)休館
※入館は閉館の30分前まで
料金
一般800円(640円)
高校・大学生400円(320円)
小・中学生200円(160円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※未就学児無料。
※障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
※コレクション展もご覧いただけます。
※府中市在住、在学の小中学生は「府中っ子 学びのパスポート」提示で無料。
※その他各種割引・優待については こちらをご覧ください。
※最新の開館状況については、当館ウェブサイト、またはハローダイヤル等にてご確認ください。