南桂子展 ―小さな雲
25/1/18(土)~25/3/30(日)
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
近年、静かに人気が広がっている銅版画家・南桂子( 1 9 1 1-2 0 0 4 )の展覧会を開催する。
南の作品の中には、見おとしてしまいそうな雲や舟や鳥が静かに佇んでいる。
どの絵にも同じかたちは一つもなく、それぞれが作品世界をつくる大切な要素だ。
ひとつひとつの小さなモチーフが、満ち足りた空間で永遠に過ごしている。
ぽつんと浮かぶ雲は、見知らぬ国を颯爽と旅するようにも、そこに留まりじっと何かを待っているようにも見える。
自由や孤独-雲の見え方は人によって違うかもしれない。
どこまでも広がる澄んだ空に想像力をのせてご鑑賞いただきたい。
南作品は銅版画を中心に、リトグラフや油彩も交えて約50点、浜口陽三約10点の構成。

