【特別展】 桜 さくら SAKURA 2025 ―美術館でお花見!―
25/3/8(土)~25/5/11(日)
山種美術館

暖かな陽光がさし始める春。草花が芽吹き、心躍る季節。なかでも、私たちの気持ちを浮き立たせるのは、桜の開花ではないだろうか。このたび同館では、桜の名品を一堂に展示し、美術館にいながら、お花見に訪れたかのように気持ちが華やぐ展覧会を開催する。
桜がらんまんと花を咲かせた時の美しさと、はらはらと散っていく儚さは、古くから日本人の心を魅了してきた。芸術の世界 においても、古来、詩歌に詠まれ、調度や衣装などの文様に 表されるとともに、絵画にも盛んに描かれている。近代・現代 の日本画でも、桜は多くの画家が取り上げたモティーフであり、 画家の個性や美意識が反映された多種多様な表現をみることができる。
本展では、桜を愛でる女性を色鮮やかに描いた松岡映丘《春光春衣》、京都・総本山醍醐寺三宝院の「太閤しだれ桜」を柔らかな色合いで捉えた奥村土牛《醍醐》、清らかな水が流れる渓谷に咲く山桜を表した川合玉堂《春風春水》、宵闇のつややかな桜をクローズアップして描き出した速水御舟《夜桜》など、画家たちの創意あふれる桜の名品の数々を紹介する。 2025年春、個性豊かな桜の絵画で満開となった会場で、お花見を楽しみながら、春を満喫してほしい。