江戸から東京へ―浮世絵・近代版画にみる
25/2/15(土)~25/5/11(日)
三菱一号館美術館

吉田博《東京拾二題 旧本丸》 昭和4(1925)年 大判一枚 三菱一号館美術館蔵
三菱一号館美術館の所蔵する幕末から昭和にいたる時期の浮世絵や新版画などは、三菱地所が資料として収集してきたもの。これらの作品は幅広い主題を網羅したというより、特定の領域に興味が絞られている。すなわち近代における丸の内周辺の景観の変遷だ。この場所の主人公が江戸幕府から明治政府へと交代したことで、その居城であった江戸城をはじめとして周囲は大きく変化を蒙ることになった。丸の内には官庁街や練兵場が置かれ、次いで三菱へと払い下げられる。霞ヶ関、日比谷や銀座といった場所も文明開化のあおりを受け変化していった。そのような姿の反映された当時の版画で街の散策を楽しみながら、近代における都市の変貌を味わってほしい。
※前期・後期で作品替えあり
前期 2月15日(土) - 4月6日(日)
後期 4月8日(火) - 5月11日(日)