20世紀イタリアの巨匠 マリノ・マリーニ 新収蔵の版画作品を中心に
25/4/19(土)~25/6/8(日)
群馬県立近代美術館

イタリア中部の古都ピストイアに生まれたマリノ・マリーニ(1901-1980)は、古代ローマ以前に栄えたエトルリア文明が生み出した素朴で力強い造形に大きな影響を受けた。豊かな自然の恵みを女性像に表した「ポモナ」の連作や、人類の悲劇的な姿の象徴として暴れる馬に振り落とされそうになる騎手をかたどった騎馬像などにより、20世紀を代表する彫刻家の一人として評価されている。
同館では令和6年度、群馬県伊勢崎市出身の個人コレクターから、版画を中心とするマリーニ作品150点の寄贈を受けた。本展では、このコレクションの全貌を紹介する。最初期の繊細な銅版画から晩年の色鮮やかなリトグラフまで各年代にわたる充実した版画コレクションにより、彫刻とも密接に関わりながら多彩に展開したマリーニの豊かな表現を楽しんでほしい。