第18回 shiseido art egg 第3期展 平田 尚也 展
25/5/28(水)~25/6/29(日)
資生堂ギャラリー

資生堂ギャラリーでは、2025年3月5日~6月29日の期間、第18回「shiseido art egg(シセイドウアートエッグ)」に入選した、大東 忍(だいとう しのぶ)、すずえり(鈴木 英倫子)、平田 尚也(ひらた なおや)の3名の個展を開催する。
第18回目となる今年は、応募総数291件の中から、大東 忍、すずえり、平田 尚也の3名を選考。独自の視点で今日の世界を見つめ、時代が抱える不安や困難に真摯に向き合い、そこから新しい価値観や美意識を表現しているかが審査のポイントとなった。大東は自ら歩き、踊り、風景の中に残された人々の営みを読み解きながら、物語を描くことで風景の供養を試みる。すずえりはピアノや自作の回路を通信機器で接続し、その表象に物語性を見出しながら、通信と社会の関わりについて考察する。平田はデジタルテクノロジーにより身体そのものの仮想化が進む現在、アバターを通して我々の身体性やアイデンティティを探求する。
選ばれた3名は、資生堂ギャラリーキュレーターのサポートのもと作品テーマや表現を深めながら制作に取り組み、それぞれが一つの個展としてまとめ上げ、第1期(大東)、第2期(すずえり)、第3期(平田)と続いて発表する。社会のさまざまな変化と向き合いながら、私たちの在り方を見つめ直した作品は、鑑賞者に新たな気づきをもたらすことだろう。
第3期展 平田 尚也 展
2025年5月28日(水)- 6月29日(日)
平田 尚也は、デジタルテクノロジーの進展により、身体そのものの仮想化が進み、アバターが一般化しつつある今日において、我々の身体性やアイデンティティを探求している。VRSNS(ソーシャルVR)で使用されるアバターは、単なる「仮の姿」ではなく、意志によって選択された個性や思考を反映し、精神の本来の形を現す「映し鏡」でもある。人格を認めざるを得ないような高度なAIが誕生した未来では、アバターの正体は、人間であるのか、AIであるのか? 本展覧会では、「身体という表面に宿る魂の在りか」を探る考察を試みる。