再興第109回院展 茨城五浦展
25/6/21(土)~25/7/21(月)
茨城県天心記念五浦美術館

日本美術院は明治31年(1898)、岡倉天心を中心に横山大観、下村観山、菱田春草ら気鋭の若手日本画家が参加し設立された。大正2年(1913)の天心の逝去後にはその精神を受け継いだ大観、観山らによって再興の機運が高まり、翌3年に再興日本美術院が発足する。以後、多くのすぐれた日本画家を輩出するなど日本画壇を牽引し続け、今年の9月には110回目の展覧会を迎える。
同館が建つ茨城県北茨城市の五浦は、明治39年(1906)に日本美術院第一部(絵画)の研究所が置かれたことから、近代日本画史に残る日本美術院ゆかりの地として知られている。再興第109回院展の全国巡回の最後を飾る茨城五浦展では、第一線で活躍する同人の作品をはじめ、日本美術院賞、奨励賞、さらに第30回天心記念茨城賞の受賞者から茨城ゆかりの作家等の作品まで、あわせて60点を紹介する。