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○△□えほんのせかい+目黒区美術館トイコレクション 同時開催 クルト・ネフ生誕99年

25/7/5(土)~25/8/24(日)

目黒区美術館

『まるさんかくぞう』表紙 及川賢治・竹内繭子 2008年 文溪堂

あなたの目の前に積み木があると、想像してみてほしい。自然と、積んだり、並べたり、手が動き始めないだろうか。私たちはいつから「遊ぶ」ようになるのだろうか。
人間の赤ちゃんの視力は、成長とともに発達し、色や形をだんだんと認識できるようになる。やがて自分の手の存在に気がつき、おおよそ1歳前後には、物を意識的につかんだり、離したりと、手を動かせるようになる。赤ちゃんの視覚や触覚はこの時期に急激に成長するのですが、絵本や玩具に接することで、取り巻く世界は広がり、豊かになる。
この度、及川賢治と竹内繭子の絵本作品を取り上げる。絵本『まるさんかくぞう』には、カラフルなかたちが3つ登場する。それらは積まれており、一番上に丸いかたち、真ん中に三角、そして一番下には象がいる。他にも、船、帽子… 実際には積み重ねられるはずのない、大きさや重量が異なるものが積まれているため、違和感を覚える方もいるかもしれない。しかし絵本には、そんな非現実を軽々と越えていく想像力とイラストレーション、デザインの力がある。まさにこれこそが絵本の魅力だ。作者の及川賢治の言葉、「形にもリズムがあるなと思う。人間はみんな積み木をしたり粘土をしたりしてリズムやノイズをつくって喜んでいる」は、人間には「遊ぶ」力が備わっていることを私たちに教えてくれる。
同館では、1987年の開館以前より、国内外の優れたデザインのトイを収集してきた。このトイコレクションは、「手で考える」という視点で選定されてきた。例えば、一つの形が様々な形に展開できるものや、年齢を問わずイマジネーションを膨らませてくれるものだ。トイを手で触れることで、私たちの想像力や独創性は刺激され羽ばたく。1995年からは「トイコレクションボランティアチーム」を館内に発足させ、コミュニケーション・ツールとしてトイコレクションをとらえ、その可能性をさらに広げる活動を展開してきた。今年はチーム発足から30周年を迎える。今回の展示では、実際にトイで遊んでいただけるプレイコーナーで、チームメンバーが中心になって、皆様をお迎えする。
人は人を通じて成長する。その関わり方をさらに豊かにしてくれるのが絵本と玩具だ。本展では人を育むすてきな2冊の絵本と当館のトイコレクションを展示する。絵本は拡大した造作物で展示され、絵本の世界をダイナミックに体感できる仕掛けとなる。

同時開催として、「クルト・ネフ生誕99年」展を開催する。同館トイコレクションの中心となっている、スイスのトイメーカー、Naef(ネフ)社の創立者であるクルト・ネフを紹介する展覧会だ。
クルト・ネフは新しい発想の玩具を次々と発表し、20世紀後半における世界の玩具の歴史に多大な影響を与えてきた。優れたトイメーカーとしての功績や、Naef社のこれまでの歩み、そして貴重なトイを紹介する。

開催情報

ジャンル
美術館

10:00〜18:00
月曜日休館(ただし、7月21日(月・祝)・8月11日(月・祝)は開館、7月22日(火)・8月12日(火)は休館)

※入館は閉館の30分前まで

料金

一般900(700)円
大高生・65歳以上700(550)円
中学生以下無料

※( )内は20名以上の団体料金
※障がいのある方とその付添者1名は無料
※他の割引との併用はできません。
※ご入館のための日時指定予約は必要ございません。開館時間内に直接お越しください。

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