日本刀 美の表現と薩摩金工の精髄
25/5/24(土)~25/7/21(月)
刀剣博物館

日本の歴史の中で日本刀は武器としてだけでなく、信仰の対象や権威の象徴ともなり、その過程で実用面に留まることのない高い美術性を有する日本独特の工芸品へと昇華された。優美な曲線を描く刀身全体の「姿」、折返し鍛錬によって生み出される独特な文様の「地鉄」、そして様々な変化を見せる多種多様な「刃文」。これらの要素の美術性は実用性を前提としつつも各時代、各地域での刀工たちが創意工夫する中で高められてきた。そして現在、日本刀の鑑賞において、最も基本的かつ重要な要素となっている。本展では日本刀の持つ美しさをテーマに、「姿」「地鉄」「刃文」など各見どころからその神髄に迫る。一千年の歴史の中で紡がれてきた様々な美の表現を、心ゆくまで賞翫してほしい。