万博・日本画繚乱 ー北斎、大観、そして翠石ー
25/7/19(土)~25/9/28(日)
嵯峨嵐山文華館

万国博覧会(万博)は、世界各国の最先端の科学や技術の粋を集めて開催される、世界最大の国際博覧会。美術もまた、国を代表する先進的な技術だと考えられていた近代には、日本は国際的に認められるために国主導で積極的に出品し、先の時代の作家たち――葛飾北斎などの作品や、現役の日本画家たちの意欲作をも、万博という特別な場に送ったのである。
1900年のパリ万国博覧会で、日本画家としてただ一人金メダルを獲得した大橋翠石をはじめ、橋本雅邦や横山大観、竹内栖鳳や上村松園ら、錚々たるメンバーの画家たちが日本の威信をかけて意欲的に制作し、賞に輝いた。
多くの場合、彼らの作品は貴重な外貨獲得のために万博を開催した国でそのまま販売されてしまったようで、現存しているものはほとんどない。けれど、万博出品作に注がれた画家たちの熱情と画技は、他の作品にも宿っているもの。本展では、万博という特別な機会に、自身の芸術で国際的な場に挑んだ画家たちの名品の数々で、関西で万博が開催される記念の年を彩る。
なお、本展は近隣にある福田美術館との共催。
なお、8月は小学生の入館を無料とする。
またご好評いただいている「喋っていいDAY」を本展覧会からは火曜日だけでなく日曜日にも開催。来る夏休み、大阪関西万博だけでなく同館にもぜひご家族で立ち寄ってほしい。
前期:7月19日(土)~8月25日(月)
後期:8月27日(水)~9月28日(日)