上野の森美術館所蔵品展 万博の時代~画家たちの移動と交流~
25/7/13(日)~25/7/27(日)
上野の森美術館

洋画家渡辺武夫(1916-2003)、神戸文子(1926-2009)の寄贈作品、版画家野田哲也氏(1940-)からの寄贈作品群を紹介する。版画集『人間と文明』は1970年の大阪万博に関連したものだが、万博で大規模に見られる「移動」と「交流」を手掛かりに作品を紹介する。
渡辺はフランスに留学後は主に国内の風景を描き、後年はフランスの風景も多く残した。10歳年下の神戸は主に北アフリカの風俗を描いた。一方日本の版画家たちは海外に招かれることが多く国際交流に貢献した。また、同館の前身の龍池会初代会頭佐野常民は万博や、国内の博覧会にも関わった人物だった。同館のルーツを辿っても万博に行きあたるのだ。