開館50周年記念「水村喜一郎展　生きて、旅して、絵を描いて・・・」

1946年、東京都墨田区向島に生まれた水村喜一郎氏は、とび職の親方の長男として幼少期を過ごした。
幼い頃から絵を描くことが好きだった彼だが、9歳の時に高圧鉄塔の感電事故で両腕を失うという大きな試練を経験する。
その後、口に絵筆を取ることで創作を続け、美術研究所へ通い、公募展への出品を重ねた。
また、大野五郎氏や寺田政明氏の指導を受けながら、絵画技術を磨いていく。
国内のみならず諸外国を旅し、各地の記憶に残る風景を描き続けてきた水村氏。その作品には、旅先で感じた人々の暮らしや自然への深い感情が宿っている。
本展覧会では、「詩魂の画家」と称される水村喜一郎の幼少期の作品から近年の制作まで、記憶と魂が息づく珠玉の約60点を一堂に展示する。
ぜひお越しいただき、水村喜一郎氏が歩んできた人生の軌跡をご覧いただきたい。