黒痕、沈む光 –土佐白金紙–
25/7/9(水)~25/9/6(土)
PGI

©Kikuji Kawada
本展では、「土佐白金紙」を使用した10名の写真家の作品を展示する。
それぞれ異なる作風を持つ作家たちが、本紙の特性を最大限に活かし、他では得られない質感と奥行きを追求した。
プラチナプリント × 土佐和紙が生み出す表現の可能性をぜひ体感してほしい。
(プラチナプリント以外の技法での出展もあり)
「土佐白金紙」について
「土佐白金紙」は、いの町地域雇用創造協議会の支援のもと、吉岡さとる氏、山根綾子氏の協力を得て、若手の紙漉き職人グループ「土佐の山・紙資源の会」と弊社で共同開発した和紙。試作とテストプリントを重ね、プラチナプリントに理想的な特性を追求した。
世界的に高まる和紙への関心
プラチナプリントの支持体として和紙の需要は年々高まっており、特に雁皮紙の緻密さと透明感、洋紙にはない繊細な質感が評価されている。しかし、雁皮紙は温湿度の影響を受けやすく、縮緬皺や折れがつきやすいなど扱いにくさの問題がある。
「土佐白金紙」の特長
こうした問題を解決するため、「土佐白金紙」では、いの町吾北産の楮を主成分とし、国産雁皮を配合した。熟練した紙漉き職人が繊維を傷めないよう細心の注意を払って仕上げることで、長期保存に適した耐久性を実現した、プラチナプリントの特性である「500年の保存性」を最大限に活かす、理想的な支持体となっている。
2013年の発売以来、国内外の写真家やプリンターから高い評価を受けている。