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同じ空の下に AKI INOMATA / 小笠原美環

25/6/27(金)~25/7/26(土)

MAHO KUBOTA GALLERY

Miwa Ogasawara "infinite" 2022, Oil on canvas, Photo: Kim Kyoungtae

MAHO KUBOTA GALLERYでは、2025年6月27日よりAKI INOMATAと小笠原美環による二人展「Beneath the Same Sky / 同じ空の下に」を開催する。
本展では、東京とハンブルクを拠点とする二人のアーティストが、それぞれの視点から「空」を主題に制作した作品を展示する。
AKI INOMATAは、人間以外の生き物たちの営みに内在する創造性と知性に注目し、それらとの協働をとおして作品化する活動を続けている。近年は、生物にとどまらず、地球環境や自然の変化といった、より広大なスケールを主題に据え、私たちの住む世界そのものを捉えようとする作品を展開している。本展では、2020年より継続的にアップデートされているプロジェクト《昨日の空を思い出す》の新作を発表。このプロジェクトでは、ある日の雲の形を、独自に開発した3Dプリント技術によって飲用液体中に再現すること可能にした。「気象」や「風景」といった、刻々と移ろい、決して同じ形ではとどまらない現象を表象し体感しようとする試みだ。そこには、次の瞬間には消えてしまうようなエフェメラルな事象を身体に取り込むことで、過ぎゆく自然との一体性を感じようという意志が込められている。本展では、新作の立体作品、ステレオスコープ作品、写真作品が展示される。
一方、小笠原美環は、30年にわたりハンブルクの澄んだ光のアトリエで、グレートーンを基調とした油彩作品を描いてきた。彼女の絵画は、季節の移ろい、人生の輝く刹那、あるいは内面の深い思索の時間といった、人間存在の本質や知性、哲学的な問いかけに向けられている。具象的なスタイルをとりながらも、画面から漂う静謐で瞑想的な空気感は、抽象絵画にも通じる鑑賞体験をもたらし、観る者に宇宙的な普遍性を感じさせる。色彩表現は繊細でありながら、その筆致には身体性を伴い、力強くダイナミックな表現となっている。本展では、4枚のキャンバスに描かれた「空」の大作を展示する。価値観の大きな転換期にあり、不穏な空気が漂う現代において、空だけは変わらず広大に私たちを見下ろしている。その壮大な静けさと、人智を超えた無限の広がりに、アーティストのまなざしが向けられている。
初夏から本格的な夏へと移ろうこの季節、ギャラリーの空間で多様な「空」の表情と出会ってほしい。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

12:00~19:00
日曜日・月曜日・祝日休廊

料金

無料

出品作家

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