菊地武彦 アナムネーシス ―想起する景―
25/7/19(土)~25/10/13(月)
足利市立美術館

足利市を拠点に活動する菊地武彦(1960-)は1990年代より絵の始まりである「線を引くこと」をテーマに制作を行ってきた。初期の《線の気韻》シリーズでは、垂直線の重なりが凜とした緊張感を生み出した大自然を彷彿とさせる画面をつくり、《土の記憶》では、偶然できたかたちに寄り添うことを作品の意図とした。さらに2010年代の《線の形象》では、線を引くことで現れる形態やイメージを肯定的に捉える試みをし、近作の《喫水線》では、余白と線の関係を問いながら、伸びやかな身体性に立ち返った制作を展開している。 また菊地は、独自に研究した岩絵具やメディウムによる、日本画で使われる材料をベースにした独特な質感の画面をつくり上げ、そうして表される、様々な輝きを放つ物質感のある画面も、作品の魅力の一つに挙げられる。 本展では、菊地武彦の作品を初期から現在までたどる、美術館での初の大規模個展であるとともに、今度の展開を予見させる最新作品を合わせて展示することで、表現の全貌に迫る。
開催情報
- ジャンル
- 美術館
10:00~18:00
月曜日(7月21日、8月11日、9月15日、10月13日を除く)、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)休館
※入館は閉館の30分前まで
料金
一般1,000(800)円
高校・大学生800(640)円
中学生以下は無料
※各種障がい者手帳をご提示の方とその介護者一名は無料となります。
※「あしかがいきいきパスポート」をお持ちの方および両毛広域都市圏内にお住まいの65歳以上の方は無料となります(住所・年齢を証明できるものをご提示ください)。
※第3日曜日「家庭の日」(7月20日、8月17日、9月21日)は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。
※縷縷プロジェクト永年オーナーおよび10年オーナーは無料、5年オーナーは団体料金となります(オーナー証をご提示ください)。