静岡市美術館開館15周年記念展 柚木沙弥郎 永遠のいま
25/8/16(土)~25/10/13(月)
静岡市美術館

惜しまれつつも、2024年に101歳の生涯を閉じた、東京出身の染色家、柚木沙弥郎(1922-2024)。柳宗悦らの民藝の思想に出会い、芹沢銈介のもとで染色の道を歩みはじめた柚木は、清水や由比で修業時代を過ごした、静岡にもゆかりある作家だ。本展では、染色作品を主軸に、版画や絵本、立体作品などジャンルの垣根を越えて広がった創作活動の全貌を、初公開となる最晩年のコラージュを含む約300点の作品と資料により紹介する。身の回りのものへの愛着や日々の暮らしの喜びから作品を紡ぎ出した柚木の仕事は、大切に慈しみたい「いま」を私たちに示してくれる。のびやかな形と美しい色彩による、生命力あふれる作品を楽しんでほしい。