企画展 焼き締め陶 土を感じる
25/9/13(土)~25/10/19(日)
根津美術館

「焼き締め陶」とは、釉薬を掛けずに高温で焼くことで、素地を固めた陶磁器のこと。この素朴なやきものを日本では美的価値の高いものとして、中世以降、主に茶の湯の世界で愛でてきた。中国や東南アジアで生産された南蛮物に始まり、その後は信楽や備前、伊賀などの国内の焼き締め陶が人気を博した。また、中世の壺・甕が評価され始めた近代になると、その中の焼き締め陶も新たに美的に賞玩されるようになる。
本展覧会では、日本人が好んだ焼き締め陶をご覧いただきながら、ぞれぞれの産地の特徴にも着目する。「土を愛し、愛でる」、日本独特の美意識に裏打ちされた多彩な魅力を楽しんでほしい。