企画展 アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦
25/12/16(火)~26/2/8(日)
東京国立近代美術館
新しい時代を象徴していた女性の美術家は、なぜ歴史から姿を消してしまったのか。
1950年代から60年代の日本の女性美術家による創作を「アンチ・アクション」というキーワードから見直す。当時、日本では短期間ながら女性美術家が前衛美術の領域で大きな注目を集めた。これを後押ししたのは、海外から流入した抽象芸術運動「アンフォルメル」と、それに応じる批評言説だった。しかし、次いで「アクション・ペインティング」という様式概念が導入されると、女性美術家たちは如実に批評対象から外されてゆく。豪快さや力強さといった男性性と親密な「アクション」の概念に男性批評家たちが反応し、伝統的なジェンダー秩序の揺り戻しが生じたのだ。本展では『アンチ・アクション』(中嶋泉[本展学術協力者]著、2019年)のジェンダー研究の観点を足がかりに、草間彌生、田中敦子、福島秀子ら14名の作品およそ120点を紹介する。「アクション」の時代に別のかたちで応答した「彼女たち」の独自の挑戦の軌跡に注目してほしい。
出品作家
赤穴桂子(1924-98)、芥川(間所)紗織(1924-66)、榎本和子(1930-2019)、江見絹子(1923-2015)、草間彌生(1929-)、白髪富士子(1928-2015)、多田美波(1924-2014)、田中敦子(1932-2005)、田中田鶴子(1913-2015)、田部光子(1933-2024)、福島秀子(1927-1997)、宮脇愛子(1929-2014)、毛利眞美(1926-2022)、山崎つる子(1925-2019)
開催情報
- ジャンル
- 美術館
10:00~17:00
月曜日(ただし1月12日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日休館
※金曜・土曜は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
料金
一般2,000円(1,800円)
大学生1,200円(1,000円)
※いずれも消費税込。
※()内は20名以上の団体料金。
※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご覧いただけます。

