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動画の原点『アニマル・ロコモーション』「連続写真に取り憑かれた男 エドワード・マイブリッジ」

25/10/1(水)~25/12/26(金)

フジフイルムスクエア写真歴史博物館

エドワード・マイブリッジ《ギャロップ;サラブレッドの鹿毛(かげ)の牝馬, アニー・G》 1884–1885年 撮影 〈アニマル・ロコモーション〉より

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館は、富士フイルム株式会社が所蔵する写真コレクションの中から、19世紀に活躍した英国出身の写真家エドワード・マイブリッジが1887年に刊行した写真集『アニマル・ロコモーション(原題:Animal Locomotion)』による写真展を開催する。

エドワード・マイブリッジ(1830–1904)は、今から約150年前、世界で初めて、走る馬の連続写真の撮影を成功させた人物だ。映画や動画、アニメーションの先駆者として、視覚芸術の歴史において最も偉大な写真家の一人とされている。1872年、マイブリッジは、実業家で元カリフォルニア州知事のリーランド・スタンフォードから依頼されたことをきっかけに走る馬の撮影実験を始め、1877年、走っている馬が胴体の下に四肢すべてを折りたたみ宙に浮いている一瞬を撮影することに成功。1878年には、疾走する馬の12コマの連続写真の撮影も成功させ、欧米各国で大反響を呼んだ。また、1879年には一連の写真を連続的に投映する「ズープラクシスコープ」という装置を発明し、これがトーマス・エジソンに影響を与え、1889年の映写機械「キネトスコープ」の発明につながったとも言われている。

マイブリッジの『アニマル・ロコモーション(動物の運動)』(1887年)は、動物や人間の動きを詳細に記録した連続写真781組が収められた全11巻におよぶポートフォリオ形式の写真集。馬のさまざまな歩き方や、犬やラクダといった動物の動き、オウムなどの鳥類の飛翔、さらには人間の運動や日常的な動作まで、マイブリッジは取り憑かれたように連続写真の撮影に心血を注ぎ、写真でありとあらゆる運動の解析を行った。写真によって動きを止め、その瞬間をつないで生み出されたマイブリッジの連続写真は、時代を超え、動画の原点として、現在も世界中のアニメーターの教科書となっている。

本展では、富士フイルム株式会社が所蔵する『アニマル・ロコモーション』の連続写真107組の中から、フォトグラヴィア*で制作された21組の作品を厳選して展示。また、同じく当社所蔵の写真に関する貴重書群の中から、マイブリッジ撮影の写真が掲載された『The Horse in Motion(動く馬)』(1882年)や、同時代に活躍し、写真銃**を発明したフランスの生理学者エティエンヌ=ジュール・マレー(1830–1904)の『Le Vol Des Oiseaux(鳥類の飛行)』(1890年)など、本作に関連する希少本もあわせて展示する。

写真によって視覚芸術に革命をもたらしたエドワード・マイブリッジ。動画の原点となった歴史的作品群を楽しみたい。


*フォトグラヴィア

イギリスの写真発明者の一人であるW. H. フォックス・タルボットが1850年代に原理を考案し、1870年代に実用化された写真印刷技法の一種。写真製版により写真画像を銅板に焼き付け、表面を写真の濃淡に応じた深さに腐食させ、この凹版に印刷インクを塗り込み、紙に圧力をかけて転写する。手作業で一枚一枚、丹念に仕上げられ、版画(エッチング)に近い。日本では「写真版画」とも呼ばれる。画像の階調に独特の深みと奥行きを得られることが特徴で、高品質なフォトグラヴィアはオリジナルの写真に準ずるものとして扱われている。

**写真銃

1882年にマレーが発明した、ライフル銃の形状を模した連続撮影のできる写真機。映画撮影機の原型の一つとされる。動く被写体に狙いを定めて連続的にシャッターを切り、回転する一枚の円形の感光板に12枚の画像を撮影することができた。

開催情報

ジャンル
ギャラリー 写真

10:00~19:00 ※最終日は~16:00まで、入館は閉館の10分前まで
会期中無休

料金

無料

出品作家

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受付時間:平日10:00~18:00

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