KAWS solo show

多彩な活動で知られる米国人アーティスト、KAWS の個展を東京と香港にて同時開催。2000年代初頭、東京でそのクリエイティブなキャリアを揺るぎないものとし、ペロタン香港のオープニングを飾ったKAWS にとって、今回はある種の凱旋展とも言える。KAWS は同世代きってのアーティストとされ、その活動は美術館やギャラリーへの定期的な展示という枠に収まらず、より広い観者層を魅了する。作品はアートとデザインの世界を跨ぎ、ペインテ ィング、壁画、大型立体作品、ストリート・アート、グラフィック・デザイン、プロダクト・デザイ ンと多岐にわたり、多作かつ影響力がある作家のひとり。過去 20年におよぶ優れたキャリアを 築き上げた KAWSの作品は、一貫して彼のアーティストとしての機敏さを示すとともに、今の時代に適したウィット、風刺、愛情をも見せる。多様な表現手段を用いて制作される作品は、たびたび ポップカルチャー・アニメからインスピレーションを得ており、またそれらのモチーフを利用しなが ら、ユニークな言わばアートの語彙を独創している。