before Millennium Toshio SHIBATA
18/4/13(金)~18/5/26(土)
ギャラリー・アートアンリミテッド
柴田敏雄 山梨県中巨摩郡芦安村 1999
自然の中のダムなどの構造物を、大胆に切り取る手法で知られる写真家、柴田敏雄。1992 年「日本典型」で木村伊兵衛賞を受賞。東京芸大で絵画を学び、初期には油彩や版画を制作していた柴田は絵画的な視覚で構図を切り取ると同時に、白黒の諧調を繊細に表現する高質な大型プリントを自ら暗室でプリントし、比類のない作品を残してきた。
デジタルの急激な浸透で銀塩写真の環境が激変している今、銀塩写真プリントはより貴重なものとなりつつりある。柴田は2000 年代に入って徐々にカラー写真に移行したが、それ以前はモノクロームの銀塩写真で制作してきた。4×5 や8×10 などの大型カメラで撮影し、暗室で自ら大きく引き伸ばしたプリントは銀塩写真の醍醐味そのもの。 本展では柴田敏雄の40x50 インチのオリジナルプリント6点を含む9 点のモノクローム作品を展示する。