家族の肖像
18/6/16(土)~18/7/16(月)
調布市武者小路実篤記念館
その風貌や文学作品から、実篤に厳格なイメージを持つ人は少なくない。しかし、子どもを得てからは「ふざけんぼうのパパ」であり、孫が生まれてからは、共に遊び、からかいあう「おもしろいおじいちゃん」という一面があったのだ。家族に宛てた手紙、写真、文学作品や家族を描いた画など、実篤が残した多くの資料からは家族への思いが伝わってくる。同時に、子や孫と生活する中で変化した、実篤の生活や家族への価値観が文学作品に投影されていることがわかる。本展では、実篤の家族に見せる素の姿を取り上げるとともに、「家族」を持つことが実篤文学にどのように影響したかを探る。