没後40年 濱田庄司展 ―山本爲三郎コレクションより
18/4/15(日)~18/7/16(月)
益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子

栃木県益子町を拠点に大正から昭和にかけて活躍した陶芸家・濱田庄司(1894–1978)は、生活に根ざした重厚で力強い作品を数多く生み出した。柳宗悦らと民藝運動を推進し、日本の工芸界に大きな影響を与えるとともに、1955年に第1回重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定、1968年には文化勲章を受章するなど、長年にわたる精神性の高い作陶活動が高く評価された。没後40年を記念する本展では、アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府大山崎町)の所蔵品の軸とされる「山本爲三郎コレクション」を中心に、同館所蔵の初期から晩年までの濱田庄司作品を約100点展覧する。民藝運動の支援者としても知られるアサヒビール初代社長・山本爲三郎(1893–1966)と濱田庄司は20代はじめの頃に出会い、それから半世紀以上も親交を深め続けた。濱田の京都市陶磁器試験場時代の希少な作例から、イギリスや沖縄での作陶経験の影響がみられるもの、また山本家の暮らしを彩ったうつわまで、貴重な作品群を同館で初めて大規模にする。