文豪・泉鏡花×球体関節人形 ~迷宮、神隠し、魔界の女~
18/7/1(日)~18/9/24(月)
弥生美術館

泉鏡花(1873~1939)は、明治後期から昭和初期にかけて活躍した文学者。神なのか、魔物なのか、人なのか・・・鏡花文学の謎めいた女人たちの存在は、人形と通じ合うものがある。人形もまた本来は無機質なものながら、命あるものの気配を漂わせる不可思議な存在である。特に、「球体関節人形」という、現代の「活き人形」と言うべきリアルな人形には、「本当に生きているのかもしれない」「心があるのかもしれない」と錯覚させられるほどの存在感があり、見る者は圧倒させられる。球体関節人形の草分け的な存在である吉田良と、その指導を受けたピグマリオンの作家が、鏡花文学のヒロインたちを人形に制作した。また、明治~大正期に鏡花作品を飾った木版、石版口絵、肉筆の手紙などで鏡花の人生と文学を紹介する。