井田淳一と生徒たち
18/7/28(土)~18/9/2(日)
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館
井田淳一は、1940年に群馬県の甘楽町に生まれた。井田は、画家として精力的に作品を制作するとともに、美術教師として30年以上にわたり多くの生徒たちを指導。また、富岡市においては絵画団体を設立するなど絵画の普及発展に大きな影響を与えた。井田の描いたモチーフは、人物、オブジェ、故郷や強い憧れがあったヨーロッパの景色など。「井田ブルー」と呼ばれた特徴的な色彩世界は、30代半ばに国外へ出品を始めたころオブジェを描くようになったなかで確立した井田の魅力のひとつでである。同館では、井田の業績を紹介した「やさしさと青の世界・生誕70年‐井田淳一回顧展‐」を平成23年に開催した。
平成30年は、井田が57歳という若さで他界してから20年という節目の年にあたる。本展では、井田の作品のほか、井田の薫陶を受け現在作家として活躍しているかつての生徒たち28人と、長年親交のあった書家岡庭征人の作品を一堂に展示。作品とともに教育者・井田淳一の人物像に迫ることで、多様な魅力と大きな業績を紹介する。いま再びの大美術部展の開催となる。