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あざみ野コンテンポラリーvol.9 今もゆれている

18/9/29(土)~18/10/21(日)

横浜市民ギャラリーあざみ野

本展は美術という枠や社会的評価にとらわれず、様々なジャンルのアーティストが行っている表現活動に目を向けたシリーズ展「あざみ野コンテンポラリー」の第 9 回として開催する。今回は、特定あるいは不特定の「風景」をモチーフとした 5 人の気鋭のアーティストたちによる作品を紹介する。歴史・記憶の忘却に抗う「風景」、視覚のずれや亀裂を丹念に追った「風景」など、アーティストの現実に対する透徹した眼差しなくしては、辿りつくことのない場所へ鑑賞者を誘う。
人も物も、あるいはここでの主題でもある風景も、誰か人が思うことで初めて立ち現れる。人が思わなければそこ には無い。一方で、世界そのものは、人の存在とは関係なくずっと在り続けている。茫漠とした世界の中から特定の風景を人が切り取って初めて「風景」が現れ、存在する。普段見慣れている日常の風景は、人工物と自然が共存している場合が多く、その境界はしばしば何かのきっかけで失われることがある。人災や天災によって境界は失われ、世界は未分化の状態になってしまう。あるいは、人工物が何度も作り直されることで元の風景が失われ、それに伴う記憶も失われる。とはいえ、視覚の領域になかった記憶が、考古学的な発見も含めて何らかの契機で再び浮上することもある。何気ない風景の背後にある、夥しい数の記憶が現前化される。
この展覧会は、アーティストが現実=風景にそれぞれの視点で向き合いながら制作した作品から構成されている。 写真によって実際の風景が示される作品もあれば、絵画による心象的な風景、あるいは劇場的な場面を重ねながら神話的な世界観を示しているものもある。ここでは、リアルな現実も、フィクショナルな世界観も、それぞれに人々の記憶の深層に繋がることで、強いリアリティーへと導かれる。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

10:00~18:00

※最終日は16:00まで

料金

無料

出品作家

山城知佳子

西村有、石垣克子、露口啓二、今井智己

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