ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅
18/9/15(土)~18/11/18(日)
町田市立国際版画美術館

ドイツ出身のシュマイサーは、日本に学び、オーストラリアを拠点に活躍した版画家。大学版画展で2度セミナーを担当、また100点近い作品を収蔵するなど、同館ともゆかりの深いアーティスト。世界各地を精力的に訪ね、旅での経験を美しい多色刷り銅版画に描き出した。訪ねた土地の文化をありのままに受けいれ、自分なりに表現しようと努めたその姿勢は、国際理解が重要性を増す現代社会に示唆を与えるものと言えるだろう。2012年の没後初めての本格的な回顧展である。
京都や奈良、アンコール・ワット、オーストラリアやヨーロッパ各地、ついには南極まで、シュマイサーの旅を追体験し、展示室にいながら世界中を巡る旅を楽しめる展示を目指す。展覧会の準備段階では、美術館連絡協議会の海外研修派遣制度を利用し、2015年にオーストラリアで作品調査を行った。これらの作品借用の費用については、豪日交流基金からの助成金が決定しており、オーストラリア大使館が開催する Australia now 2018 参加プログラムともなっている。