濱口健「Selected Old Stuff Vol.3」

"Ultimate Mixer #2" 2018,41 x 41cm, acrylic on canvas

濱口健は 1997 年、多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業後、イラストレーションを中心に活動する側ら地道に作家としての作品を作り続けている。
濱口健は、丁寧にきっちりと一つ一つの工程を大事にしながら無意味な絵画を仕上げる作家であり、 描かれるモチーフは音楽バンドやポルノ、ヤクザなどマニアックな印象を与え、作風はキッチュで派手とも評される一面を見せながらも、卓越した画力と抜群の構成力がある。「バカバカしい絵」とか「しょうもない絵」に一生をかけてどれだけの力を注ぐことができるのか？が作家としての一貫したテーマであり、描かれた文字やモチーフ同士の組み合わせのズレ、ちぐはぐさを自身の技術で作品に昇華させていることが濱口作品の大きな特徴である。
今展では過去の未発表の作品からラーメン観音経、動物レコードジャケット、洋楽ロック日本版ソフトラフタッチバージョン、そして看板画の集大成ゴジラの大作など様々な作品を一堂に展示する。