清川泰次 昭和の学生旅行
18/9/8(土)~19/3/17(日)
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー

1940年代より約60年にわたり、独自の抽象芸術を探求し続けた画家・清川泰次(1919-2000)。清川は、慶應義塾大学を卒業後、本格的に画家としての活動をはじめたが、その一方で、学生時代には写真部に所属するなど、写真にも強い関心を持っていた。清川がライカなどのカメラを手に、家族や友人、日本各地の風景を撮影した写真は、数千点にものぼる。
本展で紹介するのは、清川が学生時代に旅先で写したモノクロ写真の数々。清川の写真は、あくまでアマチュアとして撮影したものではあるが、昭和の人々や風景が美しく切り取られ、旅行中の写真には、今も観光スポットとして知られている各地の、昭和10年代の様子をみることができる。若き日の清川がのこしたアルバムとともに、昭和の鎌倉や日光、奈良などの風景を愉しむことができる。また、あわせて、清川の油彩作品も展示する。